読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

megamouthの葬列

長い旅路の終わり

302号室の住人

デザイナーの山内さんが独立したのは3年前のことだった。「さっそくデザイン事務所を借りようと思いましてね。都内でオフィスを探したんですよ」 ひとまず一人用のこじんまりとしたオフィスでも、というつもりだったが、 都内、という条件では家賃も保証金も…

ソ連のテープレコーダー

Aさんは小さい頃、両親の仕事の都合でソ連時代のロシアの田舎に住んでいたことがある。当時のロシアの片田舎には外国人学校もなく、Aさんは地元の公立小学校に通うことになった。学校では日本人は相当珍しく、アジア系の人種が多いその地域でもAさんは目立っ…

フーという猫

派遣会社に務める京子さんの話。ドライブの帰り、どしゃぶりの雨となった。 路面の状態も悪く、横風も強いなか、京子さんの軽自動車は慎重に山道を下っていた。それでも車体がガタガタと揺れるほどだった。 対向車線から、京子さんとは反対に山道を登ってい…