megamouthの葬列

長い旅路の終わり

ずっと夜で

入った会社はWebサービスをやっていた。アクセスカウンターとかレンタル掲示板みたいな、そういうプリミティブな感じのウェッブ。今でも化石みたいに残っているとこがあるよね。teacupとか。もうないか。 当時はそういうことをしている会社をASP(Applicatio…

プログラマのためのビジネス・マナー講座

最近、若手のプログラマと仕事をしていると、フレームワークやライブラリの知識はあるのですが、常識が欠けているのではないか、と思う事があります。 業界経験の長い私たちから見ると、ほぼあり得ないようなことを、論理的な正しさだけを基準に決めつけてし…

貧乏なおじさんへのささやかな贈り物

ネットバブル前夜、ホリエモンの会社がまだオン・ザ・エッジと呼ばれていた頃、パイナップルカンパニーというWeb制作会社が神戸にあって、社長のおじさんは、ナウいホームページを作ることにかけては関西随一と呼ばれていたその会社に見積もりを依頼したらし…

どう考えたら IT企業の三景

お盆前進行に入り始めた社内。皆忙しそうにしているが、私には仕事がなかったので、開発研究部署に移ってみた。 部内の机は埋まっていたが、ふと見ると、誰も座っていない机に高性能そうなフルタワー筐体が置いてあった。隣に壮年のエンジニアが座っていた。…

君たちはどう逃げるか

平成が終わるというのに、暗い話題ばかり目につく。おおまかに言って、アラフォーは自分たちの老後はどうなるのかと、心配しているし、若い人はそもそも結婚して子供を作れるのかと、疑問に思っているし、年金世代は死ぬまで今の生活を続けられるだろうかと…

氷河期世代に告ぐ

曖昧な男だった。 真っ暗な客席が取り囲む舞台の中心に立って、スポットライトで照らされた黒いスーツの輪郭が、強すぎる光に半ば溶けていた。男は手を後ろにまわして、観衆の凝視を楽しむように、静止している。 時々、遠くを見るように顔を上げ、肩より上…

かくして経営者は人の道を説く

喫茶店で紅茶を飲んでボーとしていると、隣席に男性二人組が座った。 両方とも中年から老人にさしかかった齢に見え、体格に合わせた肩幅の広い良いスーツを着ているが、どこか下卑てもいて、一見して中小企業の経営者仲間に見えた。二人の声が大きいので、そ…

僕らのSIerワンダーランド

この業界に入る前、私はいわゆる電電ファミリーと呼ばれるNEC、富士通、OKI、日立のような巨大ベンダーには、さぞかしハイレベルな開発体制があって、マネージャーから一兵卒に至るまで中小零細とは全く異なる頭の良い人たちが、日夜世界を相手にしのぎを削…

実況!パワフル・プロ商談

(歓声)実況「さあやってまいりました!顧客と営業の憧れの舞台、全国プロ商談大会。 今年のテーマはITシステム、会場は札幌ドームとなっております」 解説「楽しみですね」 実況「プロ商談とは、馴染みのない競技ですが、この大会の見どころはズバリ何でし…

実を言うとこの業界はもうだめです

以前書いたように、Web業界は今月で崩壊するだろう、と私は予見していた。仕事をさばききれず、納品遅れ、または検収拒否、あるいは品質を犠牲にして納品した結果、顧客サイトで致命的な障害を引き起こすだろうと考えていた。 賢者ぶって予言したのではない…

笑えなければ沈黙するしかない

最初から断っておくとこの文章に読む価値はない。 どうにも心のわだかまりが消えぬので、書いてしまおうと思ったのである。だから読んで楽しいものではないことは承知で、書いている。憂鬱の原因はピエール瀧の逮捕である。 こう書くと実に間抜けに見える。…

ズルイ

つい、身も蓋もない話をしてしまう。 してから、された方が閉口するのを見て、しまった、と思う。 後悔はするが、不思議な爽快感が残っている。多分に性格が悪いのだろう。零細企業で受託仕事をやっていた頃、元請けの会社に向かう道すがら同僚が言った。 「…

狂気の国のメリー年度末

スーパーの納豆売り場で、店員は品出しに夢中でこちらを振り向こうともしなかった。 私が買い物カゴを持って、物欲しそうに見ていても、店員は売り場を大量の納豆パックが入ったトレイで封鎖していて、客が商品を吟味できるスペースを作ろうともしない。 仕…

底辺IT企業は『書けない』プログラマとどう向き合ってきたか

新年から夢のない話で申し訳ないのだが、表題のとおりのテーマである。note.muという記事があって、むやみに長いので飛ばし飛ばし読んだ。 大意としては、世の中には「書けない」プログラマというのがいて(元エントリでは学生さんのようである。さもありな…

今年の懺悔、深海へ潜れmegamouth

というわけで、大して何も思いつかず、なろう小説も完結させず年末となった。今年を振り返ると、本業のほうは呆れるぐらい悠々自適にやった。そういう事をすると仕事が全然来なくなるので、酒ばかりを呑んでいた時期がある。 おかげで今になってすごく忙しい…

ご注文はCIですか?

いい歳なのにWebプログラマなんていう仕事をしている。 正確に言えばWeb屋だ。今や絶滅危惧種になったこの職業は、デザインをPhotoshopやIllustratorでちょっと修正するところから、サーバーのファイアウォールの設定をちょっと変更するところまで、Webに関…

ロスト・ジェネレーションの詩

gendai.ismedia.jpもはやロスジェネはあきらめ始めた、という言葉にジーンときたので、読んでみた。 この記事に出てくる「中年フリーター」氏とは共通点がある(頑張ってるうちに精神を病んで社会から離脱したところとか)私だが、なんだか記事自体はあまりぴ…

ある借金の寓話

gendai.ismedia.jp 「自分にはビジネスで多額の借金があります」と言われると、世間ではネガティブなイメージにとらえられるが、私は逆に高く評価する。彼自身に、借金の金額分の信用があったから、お金を借りることができたのだ。 反対に、起業志望者のなか…

自己愛サークルの薄気味悪さ

身内が亡くなったので、久しぶりに実家に帰った。 私と母はほぼ絶縁状態にあるが、火事と葬式だけは顔を出さなければならない。葬儀はしめやかに執り行われ、私は実家に帰って、ネクタイを外して、母の淹れた茶を飲んだ。茶飲み話で母は私の近況を尋ね、私は…

白米にゴマ油を

たらすと、疑いなく不味くなるのだが、不思議と食欲をそそる風味にはなる。 そして、醤油をかければ、ひとまずは食えなくもない味になる。 最近、腹は空くが、食欲がないので、酒とこういう食事で生きながらえている。とりとめのない書き出しなのは、とりと…

先月の懺悔 現実逃避と文章

月末に懺悔を書き損ないまくることで有名なmegamouthです。こんにちは。さて、今月もロクにエントリを書きませんでした。久しぶりの大きな仕事に集中していたので、主にその現実逃避に一発書きしかしてないからでした。www.megamouth.infoはてブ界隈でプログ…

プログラマと学歴

もはや現代では大学に行く必要はない、いや行ったほうがいい、という議論があるらしい。 大学が、「学歴」という形で、社会における個人の扱いをある程度は規定している事実がありながら、今ひとつ「大卒」であるということが、それほど重要視もされていない…

勉強するとこんな人になりますよ

axia.co.jpどこかのエントリで呼ばれた気がした。 必要もないのに他人のエントリに乗っかるのは好きではないのだが、たまにはブログっぽいことを書かないと、と思ったので、軽く書く。 ある勉強したプログラマの末路 まず自分の話をしたい。 私は趣味で多数…

今月の懺悔、夏休みとなろうと仕事

8月も終わりましたね。megamouthです。懺悔といいつつちっとも反省の色がない懺悔コーナーなわけですが、今月はわりと反省している。 なろう小説書くよ、と言いつつ文字数がおさまらないし、テンポが悪すぎて序盤で挫折 自分で書いててつまんねえエントリを…

学習期の終わり

1 いたるところで人々が配給食をもらうために列をなしている。 皆、小奇麗な格好をしているが、その瞳は虚ろで生気がない。 給食の順番が来たら、各人の埋め込み(インプラント)デバイスに通知されるシステムはとっくの昔からあるというのに、それでも何故…

ブラック企業消滅チートバグ

以前www.megamouth.infoという記事を書いて、なんだか妙な方向でヒットしてしまい。コメント欄が罵詈雑言で満たされたという事がありまして、 私もブラック企業を憎む人がこんなにもいるんだなあ、と思ったわけですが、ブラック企業が憎い憎い!、というあな…

今月の懺悔、酒がなく仕事がある

というわけでろくすっぽエントリも書いてないのに7月も終わりである。 酒がない 正確には酒はあるが、好きな酒を買うほどの金がない。なので、酒を控えている。あと文章書く時に酒飲むのやめてみたら?と軽い感じで言われたので、デパスとマイスリーだけにし…

勝負ではなく商売をせよ

私は割と根に持つタイプというか、根の持ち方がちょっと常軌を逸している部分があって、昔、Qiitaがコミュニティガイドライン - Qiita:Supportという奇妙なポエムを発表して、 Qiitaは「プログラミングに関する知識を記録・共有するためのサービス」です。プ…

孤独を巡る物語、その淀み

孤独癖というのがあるらしく、私もそういう性質を持っている一人だと思う。人と関わるのが嫌いというわけではないが、飲み会だとか、遊びに行くだとか、そういう約束をしてしまった直後から、その予定が妙に気になって、億劫になり、当日になると、何故こん…

先月の懺悔、虚無感の顛末、物語

こんにちは、ハイボール作って一人で「アル中カラカラ」を真似しているmegamouthです。どうせ皆さん、なんとかカップとかでお忙しいでしょうから、手短に6月の懺悔です。 Books&Appsに寄稿させていただきました blog.tinect.jpおおよそ半年ぶりに寄稿させて…